25日に予算委集中審議 野党、GoToに加え安倍氏「桜」で攻勢へ

 衆参両院は25日、菅義偉首相が出席して予算委員会の集中審議を行い、臨時国会は後半戦最大の山場を迎える。立憲民主党などの野党は新型コロナウイルスで打撃を受けた観光支援事業「Go To キャンペーン」の一部見直しに加え、安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前日の夕食会をめぐる疑惑も取り上げ、官房長官として国会で答弁した首相の責任も追及する構えだ。

 立民の安住淳国対委員長は24日、政府の「Go To」見直しについて記者団に「決断が遅い上、態度の曖昧さが地方の混乱を招いている」と批判した。11月初旬の予算委では日本学術会議の会員候補任命見送りに関する質問が目立った。共産党の志位和夫委員長は55分すべてを費やしたほどだった。

 ただ、共同通信が今月14、15両日に実施した世論調査で内閣支持率は63・0%に上った。10月の前回調査から2・5ポイント増という数字が示す通り、「国民に共感してもらえなかった」(立民幹部)といえる。

 そんな中で新型コロナの感染者が急増。25日の衆院予算委では「第3波で完全に人災」と批判する立民の枝野幸男代表が質問に立ち、政府のGo To見直しの判断が遅く、検査も少ないとして追及する予定だ。

 野党は安倍氏の秘書らが東京地検から任意聴取を受けた「桜を見る会」についても攻勢を強めている。立民の辻元清美副代表は24日、記者団に「『桜』が季節外れで咲いてしまった。これもやらなければいけない」と述べた。

 学術会議をめぐる追及を無難にかわした政府・与党は、集中審議も安全運転に徹して乗り切る構えだったが、新型コロナの感染拡大や桜を見る会が不安材料として急浮上。首相は官房長官時代にGo Toの旗振り役を担った上、桜を見る会についても詳細な説明を求められることになる。

 さらに夕食会の会費の一部を安倍氏側が補填(ほてん)したが、政治資金収支報告書に記載していなかったことが判明。野党は安倍氏の国会招致を求めるが、自民党の森山裕国対委員長は捜査中であることを理由に「無理がある」と応じない方針だ。公明党の山口那津男代表も記者会見で「捜査をしっかり遂げてもらうことが大事だ」と述べ、招致は不要との認識を示した一方、こうも語った。

 「(安倍氏)本人に説明責任はある」(田中一世、永原慎吾)