一筆多論

もう一歩先の医療ITへ 佐藤好美

因果関係がはっきりしないから問題にならないだけで、薬のせいで状態悪化している人がいるのではないか。ただ、かえって危ないこともあるので、自己判断で薬をやめるのは禁物だという。

そんな事態も少しは改善されるだろうか。来年には、マイナンバーカードを健康保険証代わりに使えるようになる。そして、秋には複数の医療機関で処方された薬の情報を、スマートフォンなどで一覧できるようになる。希望すれば、医療機関や薬局と情報共有することも可能だ。

だが、まだ物足りない。病院や診療所の電子カルテと連動させて、薬剤が重複して処方されたら「ブーッ」と鳴るとか、飲み合わせの悪い薬が処方されたら「ピンポン」と鳴るとかできないのか。

薬の履歴以外に特定健診の結果も見られるという。それなのに、診察で受けた検査の結果は見られないという。なぜ、検査値に照らし、薬の量が多すぎたら「ブブブブブー」と警告が出るようにならないのか。

ドラッグストアで買った薬の情報が処方薬の情報と並べて見られないのもおかしい。抗ヒスタミンは酔い止めにだって入っているのに。

かつては医療用だった「効く薬」がドラッグストアで買える時代だ。重複や飲み合わせの危険は一般的な薬にもある。医療用と併せて管理できるようにしてほしい。(論説委員)

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