新型コロナ

栃木県の警戒度「感染厳重注意」に引き上げ 「Go To」制限せず

 新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ栃木県は24日、独自の警戒度レベルを上から2番目の「感染厳重注意」に1段階引き上げると発表した。直近1週間の県内の新規感染者数が50人を超えたことなどを踏まえ、同日の対策本部会議で判断した。「感染厳重注意」を発令するのは初めてで、引き上げは25日から。

 県によると、22日時点での直近1週間の新規感染者数は過去最多の56人となり、「感染厳重注意」の目安である「50人以上」に達した。また前週と比べた増加率が2倍を上回り、感染経路不明が40%を超えるなど各指標が悪化傾向にある。

 このため県は「感染拡大第3波」の本格的な到来を想定し、無症状の感染者は医療機関でなく、宿泊療養施設で受け入れる準備を始めた。現在は全感染者が入院しているが、クラスター(感染者集団)の発生などによって病床が不足する事態に備える。

 一方、「Go To トラベル」「Go To イート」各事業は、制限や一時停止を当面行わない。感染拡大の防止を県民や事業者に呼びかけつつ、経済社会活動との両立を図る。

 対策会議では、有識者から制限や停止を求める意見も出た。福田富一知事は「必要な段階になれば、国に中止などを要請することになる」と、記者会見で説明。今後、新規感染者数や病床稼働率など複数の指標がさらに悪化すれば、クーポンの新規発行停止などを段階ごとに検討するとの考えを示した。(山沢義徳)

会員限定記事会員サービス詳細