片岡仁左衛門、顔見世で「主従の愛、肉親の愛」を今の世に

 「戦いというのは勇ましいけれども、その陰には必ず人々の悲しみがある。この作品には戦いのむなしさが描かれている。そして、その奥には人の世のはかなさ、無常観が流れているのです」

 長男の孝太郎(たかたろう)が妻の相模、孫の千之助が義経の家臣、片岡八郎と、三代共演が実現。また、次兄の秀太郎、おいの進之介、親戚にあたる中村歌六(かろく)、錦之助、隼人らファミリーで演じられるのも話題だ。

 「私も若い頃、先輩方の熊谷に、千之助のような役どころでご一緒させていただきました。先輩の舞台に出ることは何より大事なことなんです」

 今回の顔見世は3部制。各部が2演目ずつという異例の興行だ。「若い人たちの舞踊もありますし、つらい状況をいっときでも忘れて、ひととき楽しんでいただければうれしいですね」

 12月5日から19日まで(11日休演)。問い合わせはチケットホン松竹(0570・000・489)。

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