シネマプレビュー

家族の感動の物語「STAND BY ME ドラえもん 2」

■「泣く子はいねぇが」

★★★☆

 劇場公開作はこれが初めての佐藤快磨(たくま)監督が脚本も手がけ、人生をやり直そうともがく男の姿を描く。

 大みそかに秋田の伝統行事、なまはげに参加し、泥酔して失態を演じる主人公、たすく。「今日から俺は!!劇場版」などで注目の仲野太賀(たいが)が、善良だが、父親の自覚に欠けるたすくの弱さをうまく表す。題名の「泣く子」とは、たすくのことだろう。

 そんな夫に愛想を尽かす妻のことねには、吉岡里帆(りほ)。海辺に止めた車の中で話し合う2人を背後からとらえる場面。吉岡のかたくなさが巧みだ。言葉を重ねても心はすれ違ったまま。

 20日から東京・新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマなどで全国順次公開。1時間48分。(健)

■「THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~」

★★★☆

 これまで中国映画であまり描かれることのなかった青少年の裏事情や、香港と中国大陸という一国二制度下の現状をリアルに描いた作品で興味深い。監督自ら2年に及ぶリサーチを重ねて、脚本を執筆した。

 中国大陸の深●(=土へんに川)(シンセン)から香港に越境通学する女子高生が帰宅途中、スマートフォンの密輸グループに巻き込まれ、いつしか越境通学の環境を利用して密輸に手を染めていく…。

 本作を通して、香港では関税の優遇措置が講じられ、電子機器、ブランド品などの商品が中国大陸よりも割安になっており、香港の商品を密輸する者が多くいる事実を知った。

 20日から東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。1時間33分。(啓)

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