『鬼滅の刃』の聖地に 白馬・岩岳山頂に「ねずこの森」 冬はスノーシューで(2/2ページ) - 産経ニュース

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『鬼滅の刃』の聖地に 白馬・岩岳山頂に「ねずこの森」 冬はスノーシューで

 取材当日も、長野市の村松直子さん(39)が、「先週も来たが時間がなくて回れず、ラジオでねずこの森を紹介するのを聴いてどうしてもまた来たくなった」と、ねずこを背景に子供たちを写真に収めていた。

なぜ「ねずこ」

 ところでねずことは何か。ねずこの森は30年以上前に地元の観光協会が整備した。白馬周辺では珍しいネズコという木があることが名前の由来だ。

 林野庁中部森林管理局によると、ネズコは江戸時代に尾張藩が直轄した木曽谷で森林資源保護のために伐採が禁止された「木曽五木」の一つ。ほかは、ヒノキ、サワラ、アスナロ、コウヤマキ。漢字で「鼠子」と書く。長野県の木曽地方や富山県の黒部地方に多く植生する。

 ネズコの木は、軽くて丈夫、耐水性に優れて狂いが少ない-などの特長があり、障子の桟などに使われる。木曽地方の「ねずこ下駄(げた)」は高級品としても知られる。

 森のシンボル的存在となっている高さ約27メートル、推定樹齢200年以上のネズコの巨木は、熱帯のマングローブのように「根上がり」して風格が漂う。

「ねずこの兄弟」も

 岩岳山頂では「ねずこの兄弟」と呼ばれるネズコが3本集まった場所もあるなど全部で6本確認されている。「禰豆子が6人きょうだいであることと重なり、想像が広がるようです」と山田さん。

 麓から1、2時間で登ることが可能だが、夏季(11月8日まで)と冬季(12月18日から)は麓と山頂を往復するゴンドラを利用するのが便利。冬は、山頂でスノーシュー(西洋かんじき)の貸し出しもあり、新雪の積もった山林を散策でき、小動物の足跡が見つかることもある。

 ブームに便乗して、麓の売店では鬼滅の刃グッズの販売も始めた。山田さんは「スキーやスノーボードをしない人でも新しい体験をしに来てほしい」と話している。