中国、小売売上高が3カ月連続プラス 経済回復続くも感染再拡大警戒 - 産経ニュース

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中国、小売売上高が3カ月連続プラス 経済回復続くも感染再拡大警戒

河北省唐山市の建設現場。新型コロナ後、中国各地ではマンションなどの建設が活発になっている=10月(三塚聖平撮影)
河北省唐山市の建設現場。新型コロナ後、中国各地ではマンションなどの建設が活発になっている=10月(三塚聖平撮影)

 【北京=三塚聖平】中国国家統計局が16日発表した10月の主要経済指標によると、消費動向を示す小売売上高は前年同月比4・3%増だった。新型コロナウイルスによる影響が落ち着いて、3カ月連続で前年同月の実績を上回った。工業生産や固定資産投資も回復傾向が続くが、欧米など海外での感染再拡大もあり先行きには警戒感がある。

 小売売上高の上昇率は9月から1・0ポイント増加した。内訳では、宝飾類や化粧品、自動車などが10%を超える伸びを見せる。低迷が長期化している飲食店の売上高は0・8%増と、新型コロナ流行後に初めてプラスに転じた。一息ついた形だが回復は遅れている。

 10月の工業生産は6・9%増。7カ月連続で前年同月の実績を上回ったが、伸び率は9月から横ばいだった。自動車や工業用ロボットの生産量は2桁台の伸びが続くものの、伸び率は9月から鈍っている。

 企業の設備投資を含む固定資産投資は1~10月の累計で前年同期比1・8%増だった。伸び率は1~9月(0・8%)から拡大。政府の景気対策を背景に国有企業を中心に伸びが続く。道路や鉄道などのインフラ投資は0・7%増。不動産開発投資は6・3%増で、5カ月連続でプラスを維持して拡大傾向が続く。

 統計局の付凌暉(ふりょうき)報道官は16日の記者会見で、欧米などにおける感染再拡大の影響について触れ、「世界の経済と貿易の回復プロセスをさらに遅らせている」と警戒を示した。

 一方、統計局が16日に発表した10月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち45都市で前月と比べて上昇した。上昇した都市数は9月から10都市減った。中国政府は不動産価格高騰を抑える姿勢を強めており、統計局は抑制効果が出たと指摘している。

 生産、消費、設備投資の主要経済統計は、新型コロナの直撃を受けて1~2月に軒並み初のマイナスに落ち込んでいた。その後に政府主導で回復が進み、10月に発表した2020年7~9月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比4・9%増だった。