ビジネス解読

イベント緩和でココアの普及課題に

日本貿易振興機構(ジェトロ)シンガポール事務所によると、日本と同様にアプリの利用は任意であるものの、10月26日からは映画館への入場にアプリの利用が必要になるなど、イベントやオフィスで活用が広がっているという。

シンガポールでは、スマホを利用しない国民らに向け、同様の機能を持った専用携帯端末も開発し、6月末から高齢者を優先に56万2000人分を配布した。システムを外注せず自前で開発する態勢を構築していたことで、早期の導入や問題修正へも対応できているようだ。

ココアへの陽性登録は、11月2日時点で1410件。これらの感染者に接触したとみられる人は、アプリをダウンロードしていれば通知を受け取ることができる。登録は任意だが、厚生労働省は、保健所に感染者への登録推奨を要請するなどして実効性向上を図っている。また、有識者会議の意見を踏まえ、接触通知の基準も感染登録から2週間以内から、感染者の発症から2日間に変更して精度を高めるという。

厚労省は、新型コロナ対策の需要喚起策「Go To キャンペーン」を担当する省庁などとも連携してココアの活用拡大を訴えていく構えだ。イベント主催者と利用者の双方が、使いやすさと安心感を得られるような改善も、ココア普及拡大のカギとなる。

(経済本部 吉村英輝)