「新生社民党をつくるべく頑張る」福島党首ら記者会見詳報

社民党の臨時党大会を終え、記者会見する福島瑞穂党首=14日夕、東京都内
社民党の臨時党大会を終え、記者会見する福島瑞穂党首=14日夕、東京都内

 社民党は14日の臨時党大会で、希望者の立憲民主党への合流を認める議案を賛成多数で可決した。大会後の記者会見で、福島瑞穂党首は「新生社民党をつくるべく、たくさんの人とこれから頑張っていきたい」と述べ、党再建に取り組む考えを示した。福島氏と吉田忠智幹事長の発言、記者団との主なやりとりは次の通り。

 福島氏「今日の党大会は2月の党大会を受けての党大会だった。議案書が当初の解散・合流についての是非を問うというのではない議案書になったが、それについての議論が行われた。フルオープンで今日は党大会をやっているので、議論の経過や熱い議論は皆さん聞かれた通りだ。真摯(しんし)な討論、真摯な意見が寄せられたと思っている。見解が違うところもあるが、忌憚(きたん)のない意見、自分たちの思いを皆さん限られた時間に、限られた人たちだが、本当に言っていただいたと思っている。これは社民党の、とてもいいところだと思っている。それぞれが忌憚のない意見、自分の思いを、県連の意見を、さまざまな立場から言って、短い時間だが言ってくれたと思う。これだけ真剣な議論が行われたというのは、みんなやっぱり社民党を愛していて、社会民主主義をいかしていかなくちゃいけなくて、政治に対して頑張らなくちゃと思っていることの表れだと私は思った。だから今日全てのメモを取ったが、それぞれの全国から来た意見をしっかり受け止めてこれから頑張っていきたいと思っている」

 「議案書がある意味、過半数には僅差だったわけだが、第1号議案が可決になった。今後、社民党は存続するわけだし、これは党首としては残念ながらとしか言いようがないが、離党される人たちも出てくると思う。その中で議論もしっかり、今後のことだがやっていきたいと思っている。今日の大会は一つの節目で、第1号議案は可決した。社民党自身は解党・合流の道を選ばない、それをしないから、社民党自身は政党要件を持った政党として存続する。だから社民党がこれから、今までと違う意味でも、たくさんの人々に支持、支援、応援していただけるように頑張っていきたいと思っている。その意味で、これから今日集(つど)った全ての人たちが日本の中で政治を変えるべく、一緒に変えられればいいし、社民党だけではなく今後広げていくよう頑張っていきたいと思う。それは今日の議論の中でも、これだけ熱く真剣な議論だから、これからさらに頑張っていきたいと思っている」

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