案里議員初の被告人質問

(3)「幹事長から現金…私なら言いかねない」 緊迫した内容も笑い交え

保釈されて以降、初の出廷のため東京地裁に入る参院議員の河井案里被告(手前)=11日午前(代表撮影)
保釈されて以降、初の出廷のため東京地裁に入る参院議員の河井案里被告(手前)=11日午前(代表撮影)

 《午後1時過ぎに再開された参院議員、河井案里被告(47)の被告人質問。冒頭、弁護人は案里被告に正面の裁判官の方を向いて質問に答えるよう促した。弁護人が現金を広島県議に渡した具体的な状況を聞き始めると、案里被告は午前中とは打って変わり、「えー」「あのー」と、頻繁に間を取るようになる》

 弁護人「午後は公訴事実(起訴内容)について質問していく。それぞれの県議に渡したお金の趣旨は」

 案里被告「私が当選祝いや陣中見舞いをお渡しした4名は特別な方々。県議会に復帰後に、快く迎え入れてくださいました。政治活動を共にして感謝しています。(参院選への立候補で)14年間いた自民会を卒業するとの感慨がございました。『後をお願いします』と当選祝いや陣中見舞いをお渡ししており、決して参院選の票のとりまとめの依頼ではありません」

 弁護人「領収書の交付を求めなかった理由は」

 案里被告「この4名には個人献金としてお出ししています。確定申告などで寄付控除を受けるつもりはありませんでした」

 《弁護人は県議4人に現金を渡した当日の状況について、1人ずつ順番に質問を進めていく》

 弁護人「岡崎哲夫県議との関係は」

 案里被告「親しい間柄で、(私が)当選1回のときから自民会でご一緒し、2期上の先輩としてご指導いただきました。私が県知事選に出たときは手弁当で活動していただき、浪人時代も励ましてもらって何とか元気に過ごせました。県議に復帰後は自民会に招き入れてくださり、ご恩を感じています。活躍をお祈りし、『本当にありがとうございます』という思いで当選祝いを差し上げました」

 《案里被告は、参院選の結果に関わらず県議を卒業するつもりだったとし、区切りとして感謝の気持ちを当選祝いなどで表したかったと述べる》

 弁護人「岡崎さんへの金額を30万円にした理由は」

 案里被告「自分自身が県議に初当選したころ、当選祝いや陣中見舞いで30万円をもらっており、通例として30万円くらいだと思っていました」