社民党「分裂」に揺れる地方組織 埼玉

民党埼玉県連が入居するビル。党の「分裂」に地方組織も揺れている=13日午後、さいたま市浦和区(竹之内秀介撮影)
民党埼玉県連が入居するビル。党の「分裂」に地方組織も揺れている=13日午後、さいたま市浦和区(竹之内秀介撮影)

 社民党は14日の臨時党大会で、立憲民主党に合流するため国会議員や地方組織が個別に党を離れることを容認する議案を諮る。党埼玉県連は、合流の可否に関する統一した見解をまとめることができず、各代議員の自主投票とすることを決めた。党の「分裂」が現実味を帯びる局面に突入し、地方組織も重い判断を迫られている。

 社民党内では、執行部で多数を占める合流推進派の吉田忠智幹事長らが立憲民主党との合流を目指していた。しかし、福島瑞穂党首や地方組織から異論が相次ぎ、代替案として、個別に党を離れることを容認するかを諮ることにした。

 臨時党大会では、都道府県連から選ばれた176人の代議員に投票権があり、議案は出席者の過半数が賛成すれば可決する。

 埼玉県連幹部によると、合流構想にどういう態度で臨むかについて半年以上話し合いを重ねてきたが、県連内では賛否が拮抗(きっこう)する状態が続いている。

 合流慎重派には、憲法や安全保障に関する立憲民主党との立場の違いを問題視する声や、党の歴史に終止符を打つことへの抵抗感が根強い。ある市議は「党員は『合流は国政の事情によるものだ』とみている」と懸念を口にする。

 一方、賛成派には、今後も党勢の衰退が続くという見通しから「『体力』のあるうちに動かなければ」(若手党員)などの意見があるという。

 議論の末、臨時党大会では、県連所属の4人の代議員がそれぞれ意思を表示することになった。県連の武井誠代表は「執行部は全員が社民党員として残り、県内の党員に残留を求める方針だ」と強調する。合流を希望する党員については対応を検討するとしている。