大貫妙子が語る「音響ハウス」 シティポップの総本山が映画に

名作を多数生んだ録音スタジオ「音響ハウス」について語る大貫妙子≠東京都中央区(石井健・撮影)
名作を多数生んだ録音スタジオ「音響ハウス」について語る大貫妙子≠東京都中央区(石井健・撮影)

 録音スタジオ「音響ハウス」(東京)が、シティポップの総本山として音楽ファンの間で注目されている。

 海外のミュージシャンや音楽マニアが、インターネットを通じて昭和40~50年代に録音された山下達郎らの都会的な響きの音楽を愛好。シティポップと呼び、その多くが録音されたのが、音響ハウスだった。49年開業の老舗だ。

 「ここは、大勢の優秀な音楽家の演奏を聴いて育った。だから、いい音が録(と)れる。音楽の神様が住んでいる」

 一番広い第1スタジオの調整室からスタジオ内を眺め、そう話すのは大貫妙子だ。アルバム「カイエ」(59年)をはじめ、さまざまな仕事で音響ハウスを利用した。

 その音響ハウスの足跡を記録した映画「音響ハウス Melody-Go-Round」(相原裕美監督)が作られた。坂本龍一、松任谷由実らが魅力を証言している。デジタル化が進み、自宅で録音する音楽家が増えた。録音スタジオの減少は世界の成り行きだが、大貫は「こういう記録映像で、日本の軽音楽の歴史を次世代につなげることは意義深い」と語る。

 映画は、14日から東京・ユーロスペース、大阪・シネ・リーブル梅田などで全国順次公開。