漫画家志望だった大阪府警警察官、紙芝居で防犯訴え(1/2ページ) - 産経ニュース

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漫画家志望だった大阪府警警察官、紙芝居で防犯訴え

漫画家志望だった大阪府警警察官、紙芝居で防犯訴え
漫画家志望だった大阪府警警察官、紙芝居で防犯訴え
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 かつては漫画家志望だった男性が大阪府警の警察官となり、持ち前の画力を生かした自作の紙芝居やパラパラ漫画で特殊詐欺の被害防止を訴えている。ポップなイラストと分かりやすいストーリーが「親しみやすい」と評判で、大阪市内の交番勤務ながら、取り組みは府全域に拡大。男性は「自分の特技で防犯活動に貢献したい」と意気込んでいる。(木下未希)

 水彩画の鮮やかな色合いで描かれた18枚の紙芝居。1人暮らしの高齢女性が、警察官を名乗る男らからキャッシュカードをだまし取られるまでの手口や、防犯対策が詳しく紹介されている。手掛けたのは、府警曽根崎署生活安全課の巡査長、寺田匡志(まさし)さん(31)。「『めっちゃわかりやすい』と評判なんです」と笑顔を浮かべる。

 幼少期から漫画を読むのが大好きで、漫画家になることが夢だった。産経新聞上町(うえまち)専売所(大阪市中央区)で新聞配達をしながら、漫画の描き方を学ぶ専門学校に通った。卒業後は介護士として働きながら、描いた漫画を出版社に持ち込み続けたが、日の目を見ることはなかった。

 そんな中、介護士の職場で同僚らに対して物おじせずに意見していたことから、先輩から「正義感の強さが警察官に向いているのでは」と言われ、一念発起して警察官を目指すことに。猛勉強の末、3度目の受験で合格を勝ち取り、平成28年から曽根崎署管内の交番で勤務を始めた。

 地域の警察官として活躍する日々だったが、漫画家志望だったことを知っていた当時の上司から勧められ、毎月発行する広報紙「交番だより」に身近な犯罪や警察官の仕事を紹介する4コマ漫画を描くように。すると交番に来所した人々から好評を博し、シリーズ化した。

 一方、30年9月、特殊詐欺をテーマにした紙芝居を作り、高齢者を対象に開催される防犯教室で活用。「わかりやすい」と利用者から反響があり、府内の全警察署に配布されることになった。