放置自転車を無断使用、起訴の男性に無罪判決 大津地裁

 放置された自転車を無断で使用したとして占有離脱物横領の罪に問われた無職の男性(51)に、大津地裁が無罪判決を言い渡し、11日に確定したことが分かった。判決は10月27日付。

 判決などによると、滋賀県東近江市内の公園で野宿生活をしていた男性は6月上旬ごろ、近くのトンネル管理室の軒下にあった無施錠の自転車(時価約5千円相当)を発見し、その後2回にわたって無断で使用した。同17日に自転車に乗っていたところ、滋賀県警東近江署の署員から職務質問を受け、逮捕。26日に起訴され、公判では検察側が罰金10万円を求刑した。

 斉藤隆広裁判官は判決理由で、使用時間や距離が短く、使用後には元の場所に戻していたことなどから、「一時的な使用の域を出るものではない」と判断し、無罪を言い渡した。

 代理人によると、男性は逮捕から約4カ月にわたって勾留された。男性側は「社会復帰の機会を遅らせた」などとして刑事補償法に基づき補償金を請求する方針。