宇都宮市長選 候補者2氏の横顔

新人の須藤博氏(右)と5選を目指す現職の佐藤栄一氏
新人の須藤博氏(右)と5選を目指す現職の佐藤栄一氏

 任期満了に伴う宇都宮市長選に立候補した新人の弁護士、須藤博氏(77)=立民、共産、社民推薦=と、5選を目指す現職の佐藤栄一氏(59)=自民推薦=の横顔を届け出順に紹介する。(松沢真美)

■須藤博氏(77)無新 遅咲き人生「気力充実」

 次世代型路面電車(LRT)に反対する市民団体「宇都宮市のLRT問題連絡会」が4年前に発足して以来、共同代表を務める。市長選で現職の対抗馬が決まらない状況下、会員らからの要請を受け、立候補を決意した。

 弁護士として、借金で苦しんでいる人々の救済、労働者の権利を守るための訴訟、非行少年の保護など、常に働く人や弱者に寄り添い活動してきた。公約には「平和主義、幸福追求、個人の尊厳、そういった憲法の基本原則をしっかり実現したい」という強い思いを反映させる。

 高校卒業後、東京ガスに入社。東京・豊洲の工場で現場労働に従事した。31歳の時に会社を辞めて大学に進学。卒業後、弁護士を目指して学習塾の講師をしながら約10年間、司法試験に挑戦し続けた。47歳で合格し、弁護士になったのは49歳。53歳で結婚、2人の子供に恵まれた。

 「私の人生は人より20年遅れている」。遅咲きの人生と言うが、まだまだ実現したいことは多い。「その分、20年先までやりたいと考えている。77歳という年齢をだめだとは思わない。体調もいいし気力も充実しているので十分やっていける」と断言。LRT整備を凍結し、新型コロナウイルス対策を優先させることなどを公約に掲げる。

 座右の銘は、アメリカの詩人、ロングフェローの「過去を顧みるなかれ、現在を頼め。さらに雄々しく未来を迎えよ」。理想とする人物は、勝海舟と田中正造。「選挙で勝ち抜き、市民のため、弱い者のための政治を目指す」と意気込む。妻と長女、長男の4人暮らし。