バイデン氏の「核なき世界」への姿勢歓迎 長崎市長

長崎市の平和公園で開かれた集会で発言する田上富久長崎市長=10月25日
長崎市の平和公園で開かれた集会で発言する田上富久長崎市長=10月25日

 米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利を確実にしたことを受け、長崎市の田上富久市長は8日、「核兵器のない世界」に近づく努力をするというバイデン氏の姿勢を「歓迎する」とのコメントを発表した。「原子雲の下で何が起こったのかを自身の目で見て、耳で聴いて、心で感じてほしい」と被爆地訪問にも期待を寄せた。

 バイデン氏は被爆75年の今年8月6日、「広島、長崎の恐怖を二度と繰り返さないため、核のない世界に近づけるよう取り組む」と表明している。田上市長は声明で「米国が核軍縮にかじを切ることは核廃絶に向けた国際社会の流れを加速する」と評価。新戦略兵器削減条約(新START)を延長し、核拡散防止条約(NPT)再検討会議で実効性のある核軍縮の道筋を示すよう求めた。

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