立皇嗣の礼 参列者はマスクで間隔空け、扉も開放 コロナ対策で  - 産経ニュース

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立皇嗣の礼 参列者はマスクで間隔空け、扉も開放 コロナ対策で 

 新型コロナウイルスの感染拡大で、4月から延期されていた「立皇嗣(りっこうし)の礼」の中心儀式「立皇嗣宣明(せんめい)の儀」が8日、挙行される。招待者を大きく減らし、間隔を空けてマスク着用を求めるほか、通常開けない扉も開放して換気も確保するなど、感染防止のため異例の要素も取り入れられている。

 感染拡大前の今年1月時点では、宣明の儀は約350人の招待を想定。首相、衆参議長、最高裁長官など、国会、内閣や省庁、最高裁関係のほか、各国の駐日大使も含まれていた。

 しかし、3月には感染拡大を受けて招待者を大きく削減。駐日大使も代表である外交団長に限ることとするなど、全体の招待者は約50人に絞り込んだ。

 宣明の儀が行われる皇居・宮殿「松の間」では、参列者は間隔を約1・5メートル空けて立つ。松の間の中庭側の戸や、これまで通常開けなかった両隣の部屋との間の扉も開放して換気を確保する。

 マスクは天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻以外は全員着用する。モーニング姿の参列者だけでなく、装束姿の宮内庁長官や侍従長のマスク着用も決めた。陛下と秋篠宮さまのお言葉の後、菅義偉(すが・よしひで)首相が「寿詞(よごと)」と呼ばれる祝辞を述べるが、菅首相はその際だけマスクを外すという。

 両陛下とご夫妻がマスクを着用されないことについて、宮内庁幹部は「ほかの参列者と距離が離れている上、十分に換気できているため」と説明している。

 宣明の儀の後に行われる「朝見の儀」では、両陛下がご夫妻と酒を注いだ盃を交わされる所作があるが、感染防止のため、実際には盃に口をつけないことを確認したという。

 また、赤坂御用地にあるお住まいの宮邸(東京都港区)と皇居の間は、人が集まり「密」になるのを避けるため、平成3年の陛下の立太子の礼のときのような儀式的な車列を組むことはせず、普段皇居に入る際と同様に移動される。宮内庁の西村泰彦長官は「感染拡大に十分注意を払いながら無事務められるよう努力したい」としている。