懸案の市街地活性化、打開策は…宇都宮市長選、コロナが追い打ち

パルコ撤退後の空きビルがそびえ(左奥)、人通りも少ない宇都宮市中心部の「バンバひろば」
パルコ撤退後の空きビルがそびえ(左奥)、人通りも少ない宇都宮市中心部の「バンバひろば」

 長年の懸案となっている宇都宮市の中心市街地活性化。昨年5月の宇都宮パルコ撤退でさらに厳しい局面を迎えた上、今年の新型コロナウイルス流行による消費低迷が追い打ちをかける。市長選(8日告示、15日投開票)は、いずれも無所属で5選を目指す現職の佐藤栄一氏(59)と新人の弁護士、須藤博氏(77)の一騎打ちになる見込みで、両氏がどんな打開策を示すかが注目される。

 宇都宮のランドマークだったパルコが撤退して約1年半。跡地利用の方向性が定まらず、建物がそのままになっている。この間、「跡地利用についていくつかの選択肢が検討された」(市関係者)というが、決定には至らなかった。コロナ禍で景気回復の兆しが見えない中、跡地利用も視界不良だ。

 市は平成27年から5年間の「第2期市中心市街地活性化基本計画」を進めてきた。パルコ跡地向かいの「バンバひろば」やオリオン通りの「オリオンスクエア」の2つの市民広場を中心としたイベント開催などで、人の回遊性向上などを狙ったほか、中心部の空き店舗への出店に対する補助事業なども用意した。

 市によると、昨年末までの4年間に中心市街地の飲食店が一定程度の活況を見せ、夜間通行量が増加したと分析。市民広場2カ所の集客も堅調に伸びた。しかし、平日の人出が伸び悩むほか、未利用地も点在する。さらに、コロナ禍の影響で今年はイベントが激減。閉店に追い込まれる店舗も多く、難しい状況が続く。