福岡市、来夏に通院医療費助成拡充 3歳~中学生月500円

 福岡市は5日、子供の医療費助成制度を拡充し、3歳から中学生までが通院する際の自己負担を1医療機関当たり月額500円とすると発表した。令和3年7月から導入。3歳未満の通院医療費と、中学生以下の入院医療費の全額助成はこれまで通り継続する。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化の影響で、受診控えが起こらないようにする狙い。市の従来制度では、通院時の1医療機関当たりの自己負担上限を3歳から就学前までは月額600円、小学生は同1200円としており、中学生は対象外だった。

 子供の医療費助成制度は現在、県が福岡市と北九州市に4分の1、その他市町村には2分の1を補助している。この補助率をめぐって、昨年の県知事選で、福岡市の高島宗一郎市長が政令指定都市と一般市町村との格差を指摘し、争点化した経緯がある。県が令和3年度から補助対象を中学生に拡大する方針を示したことを受け、福岡市も制度拡充を検討していた。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済の落ち込みで財政状況が厳しい中、新制度で新たに市の負担が年間で13億円程度発生すると見込む。

 高島氏は「税収の落ち込みで、選択と集中が必要になる。それでも子供が家庭環境に左右されず成長することが大切だと判断した」と述べた。