佐々木朗希寄稿 激球一閃

ロッテの菓子は祖父母の味

【佐々木朗希 激球一閃】ロッテの菓子は祖父母の味
【佐々木朗希 激球一閃】ロッテの菓子は祖父母の味
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千葉ロッテマリーンズといえば、親会社がお菓子メーカーです。昨年、ドラフト会議を終えてスカウトさんに指名挨拶に来ていただいたときも、たくさんのお菓子を持ってきていただきました。

新入団会見でもフォトセッションはお菓子を持ちながら行いましたし、スケジュールには浦和のお菓子工場見学も組み込まれていて、「コアラのマーチ」や「ガーナミルク」の生産過程を1時間ほどの工程で見て回りました。2月の石垣島キャンプでは、かむ事の大切さを教えてくれるセミナーがあり、これはマリーンズだけだと聞いています。もちろん、ZOZOマリンスタジアムにはロッカーにお菓子やアイスがありますし、ベンチにはガム、あめが常備されています。

今思えば、ロッテのお菓子は小さい時から身近な存在でした。まだ岩手県陸前高田市で暮らしていた頃。自宅の隣には父方の祖父母が住んでいました。同じ敷地内ということもあり、よく出入りしていましたが、リビングには決まってせんべいとロッテの「チョコパイ」が置いてあって、よく食べさせてもらったことを思い出します。ぼくにとってロッテのお菓子といえばチョコパイです。そしてチョコパイを見ると、平成23年の震災の時に津波で亡くなった祖父母を思い出します。

今年3月1日、大船渡高校の卒業式に出席をした際には、学校で「コアラのマーチ」600個をプレゼントしました。式典の前に全校生徒や教職員の方々にサプライズプレゼントするため、野球部の部員に手伝ってもらいながら全クラス、職員室に配りました。早い段階から、ロッテらしいプレゼントをお世話になった皆さんにしたいと思っていました。チョコパイも考えましたが、チョコパイの場合、一つの大きめの箱にいくつか小分けで入っています。コアラのマーチの方が一つ一つを一人一人に配りやすいかな、と思い決めました。喜んでもらえたと思います。

これまでは1軍で練習をしていましたが、現在は2軍で実戦登板に向けて状態を上げている状況です。2軍は浦和にあり、隣がロッテの工場ということもあり時折、チョコレートの甘い匂いがします。チョコレートの匂いに包まれながら実戦登板に向けて、しっかりと準備をしていきたいと思っています。(月1回程度掲載)

佐々木朗希

ささき・ろうき 平成13年11月3日生まれ、岩手県陸前高田市出身。23年に東日本大震災で被災し、同県大船渡市に移った。同県立大船渡高3年生だった31年4月に球速163キロをマーク。夏の岩手大会では花巻東高との決勝に登板せず敗れた。高校日本代表としてU18W杯に出場。192センチ、92キロ。右投げ右打ち。千葉ロッテマリーンズ。背番号17。

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