フィギュア佐藤駿、東日本に挑む ライバル鍵山に雪辱へ「まず自分に勝つ」

 リンクの貸し切り時間が同じだったという縁で、「自然と」(佐藤)アドバイスをもらうようになったという。週2~3回の頻度で、ジャンプやスピン、ステップで一緒に動きながら教えてくれているといい、佐藤が「自分としてもうまくなったと思う」と言えば、日下匡力(ただお)コーチも「迫力が増した」と太鼓判を押す。

 練習方法を見直したことも、プラスに働いている。これまでは「自分の好きにというか。気が向いたらジャンプやるし、ステップやろうかなっていう感じだった」と佐藤。「それではダメだと思った」と、スピンやステップ、ジャンプの練習をまんべんなく網羅するようにし、「全部が上達してきた」と実感している。調子の悪いときは跳ばなかったジャンプについても、3種類の4回転を毎日1本は降りるようにしているという。

 東日本選手権は6日にSP、7日にフリーが行われる。ライバルの鍵山の姿もチラつくが、佐藤は「まずはノーミスで自分の納得する演技をするのが大事。(鍵山)優真に勝とうとかじゃなくて、まずは自分に勝たないと」と静かに闘志を燃やした。(運動部 久保まりな)

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