花形会長「誰も恨めない」 ボクシング世界戦中止 アマ側も五輪へ課題認識

 世界戦が前日に中止となる異例の事態に、ボクシング界に衝撃が走った。元世界王者で日本プロボクシング協会の花形進会長は「残念。ボクサーはせっかくの試合が駄目になるから、何倍も気を付けているだろうに」と驚きを隠せなかった。新型コロナ感染拡大後、初の男子世界戦だっただけに「ショックは大きい。でも誰も恨めないし、仕方ない部分もある」と選手らを思いやった。

 アマチュアは全国規模の大会が再開されていない。トーナメント制で選手が闘えるのは1日1試合。勝ち進むと大会期間中は連日試合がある。来年の東京五輪を見据え、アマチュアを統括する日本ボクシング連盟の内田貞信会長は「検査は前日だけでいいのか、毎日するべきか医事委員会でも話し合っている。五輪もどんな検査方法になるのか」と課題を挙げた。今後もプロ側と積極的に意見交換していくという。

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