花田紀凱の週刊誌ウオッチング

〈795〉第二の森友事件?果たして行方は…

参院本会議で代表質問に答弁する菅義偉首相=10月30日午前、国会(春名中撮影)
参院本会議で代表質問に答弁する菅義偉首相=10月30日午前、国会(春名中撮影)

今週も『週刊新潮』(11月5日号)が手堅い。

「『菅総理』タニマチが公有地でぼろ儲け」

横浜市保土ケ谷区の3千平方メートルの神奈川県有地が〈当初の鑑定より7000万円、実に15%もの値引き〉で、平成27年1月、河本善鎬なる人物が代表をつとめる「(有)成光舎」に売却された。

〈土地の用途として、「保育所及び学生寮」、指定期間として「10年間」が定められた。〉

ところが、

〈成光舎は県から売却を受けた当日、この土地を「SJ」なる会社に既に転売していたのだ。〉

〈重大な契約違反であることは間違いない。本来ならば、契約自体を無効にして、成光舎を訴えてもおかしくない〉

なのに、県はなぜか〈6月には、用途指定を解除。晴れてこの土地は転売を認められてしまう〉

最終的に大手住宅メーカーに売却され、購入額との差額は2億円に近く、河本氏はぬれ手であわ。なぜこんな異例の取引がまかり通ったのか。

この河本善鎬なる人物が、実は在日韓国人で、関係政治団体に寄付を続けるなど菅義偉総理とも関係が深く-。

これが『新潮』のいう「『第二の森友事件』!」(サブタイトル)の概要だが、いかにも怪しい。菅総理にとっても頭の痛い話だろう。

おなじく『新潮』、「日本の科学技術を盗む『中国千人計画』第3弾」。

元東大総長、文部大臣の有馬朗人氏が〈「私は中国へどんどん行けばいい、大いにやれという考え方ですよ」〉

まさに中国の〈格好の餌食だ〉。

『週刊文春』(11月5日号)の「二階派副大臣と蜜月企業 高速道手抜き工事を実名告発する」も鮮やかなスクープ。

二次下請け企業の会長が「中央自動車道橋脚の耐震補強を請け負った大島産業という会社が、必要な鉄筋を入れておらず、非常に危険」と告発。人命に関わる重大問題だ。

『週刊朝日』(11・6増大号)、『サンデー毎日』(11・8増大号)、どちらも表紙、グラビアで「嵐」。ただし写真は『朝日』が圧倒。

(月刊『Hanada』編集長)

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