栃木県知事選

田野辺氏、狙いは浸透と浮動票 福田氏、支持基盤固めに全力 どうなる投票率

栃木県知事選の投票啓発ポスター
栃木県知事選の投票啓発ポスター

 11月15日投開票の栃木県知事選では、投票率の行方が注目される。過去3回はすべて30%台前半にとどまった一方、平成に入って40%を超えた2回はいずれも政権交代が実現。新人の田野辺隆男氏(60)は投票率アップによる票の取り込みに、5選を目指す現職の福田富一氏(67)は支持基盤固めに注力する。

 戦後、知事選は19回実施されたが、投票率が50%を上回ったのは船田譲氏が初当選した昭和49年が最後。渡辺文雄氏が4選した平成8年は30%を下回り、過去最低となっている。12年と福田氏が初当選した16年の2回はいずれも45%を上回り、新人が現職を破る結果に。その後の3回は30%台前半と低迷した。

 今回、選挙権を持つのはは163万人余り。事実上の信任投票の見方が強かった過去3回と異なり、16年ぶりの本格的な対決構図となったため、注目が高まることが期待される。

 田野辺氏は、28年の参院選(投票率51・38%)で約31万票を得た。陣営はこの数字をベースと位置付け、福田氏支持層への浸透と投票率アップによる浮動票獲得を狙う。

 福田氏の過去3回の得票は約42万~46万票。しかし今回は「事実上の信任投票だった前回までとは状況がまったく違う」(選対幹部)として、支持基盤固めに全力を傾ける。

 有権者に投票を訴えるため、県選管はプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに所属する川崎宗則、西岡剛両選手を啓発ポスターやテレビCMに起用した。

 また今回新たに、動画投稿サイト「ユーチューブ」で若年層へのターゲット広告を配信。さらに、スマートフォンの位置情報を利用したアプリ内への広告配信や、県内大学の学内情報サイトを通じた呼びかけも行っている。(山沢義徳)