座間9人殺害公判 6人目女性は就寝中に拘束し殺害

 神奈川県座間市のアパートで平成29年、15~26歳の男女9人が殺害された事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職、白石隆浩被告(30)の裁判員裁判の第13回公判が28日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた。白石被告は、6番目に被害に遭った福島市の高校3年の女子生徒=当時(17)=について、就寝中に両手両足を拘束してから首を絞めて殺害したとし、「胴体を揺らすくらいしか抵抗がなかった」と述べた。

 検察側の被告人質問で、白石被告は女子生徒との合流後、コンビニエンスストアでの買い物代やタクシーの運賃、宅配ピザの代金などはすべて女子生徒が支払っており、「すごく金払いが良く、定期的に金を引っ張れると思い、口説こうとした」と証言。当初は女子生徒の気持ちを安定させて口説きやすくするために睡眠薬を飲ませたが、眠っている姿に欲情したことから、乱暴して殺害することに決めたと話した。

 白石被告は女子生徒を布団に寝かせた後、結束バンドで後ろ手に縛り、両膝をビニールテープでつって浮かせたなどと詳細に説明。暴行前に首にロープをかけた理由について、「急に起きても絞められるように、あらかじめかけておいた」とし、実際に目を覚ました女子生徒の首を絞めたという。

 被告人質問に先立って行われた証拠調べで検察側は、女子生徒が「保健室の先生になりたい。悩み事を話しに来る生徒を励ましたい」と将来の夢を語っていたことを紹介。「娘を守ってあげることができなかった。(犯人が)苦しまないで死刑になることは絶対に許したくない」とする母親の調書も読み上げられた。

 また、女子生徒が自殺することを心配した中学時代の友人が、事件当日に警察に相談し、約9時間半にわたってLINE(ライン)で自殺を思いとどまるよう説得し、居場所を聞き出そうとしていたことも明かされた。女子生徒は夕方に「今から帰るね」と返信していたが、友人が午後9時過ぎに送ったメッセージには既読のマークがつかなかったという。

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