書評

『統合幕僚長 我がリーダーの心得』河野克俊著

 自衛官トップの統合幕僚長を4年半務め、昨春退官した著者。46年の自衛官人生で「(自衛隊の)大きな節目となる出来事のほとんどすべて」に立ち会い、記録に残しておくべきだと本書を執筆した。

 湾岸戦争や米中枢同時テロ、東日本大震災などの災害、イージス艦「あたご」衝突などの事故、朝鮮半島、尖閣をめぐる緊張…。当時の舞台裏をつづるとともに、「自衛官の顔が国民に知られだし、国民からの信頼感が高まっていった」過程も振り返る。

 この間に培われた危機管理意識や指揮官のあり方、覚悟もにじみ出る本書に学ぶことは多い。(ワック・1500円+税)

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