安倍晋三前首相は23日、産業遺産情報センター(東京都新宿区)に展示されている三菱重工業長崎造船所で働いたいわゆる徴用工の給与袋や賞与袋をツイッターで紹介した。「当時の彼らの労働に対する待遇がどうであったかを物語る貴重な資料だ。いわれなき中傷への反撃はファクトを示すことが一番だろう」と投稿した。
台湾出身の鄭新発さんは日本統治下の昭和18年9月に徴用され、長崎造船所で働いた。センターには昭和20年7月分までの鄭さんの給与袋のほか、「団体出勤賞袋」や「生産増進慰労金袋」も残っており、出身地の違いに関係なく徴用者に各種の手当が支払われていたことを示している。
安倍氏は22日にセンターを視察していた。