国産ジェット凍結、加藤官房長官「コメント差し控える」

会見に臨む加藤勝信官房長官=23日午後、首相官邸(春名中撮影)
会見に臨む加藤勝信官房長官=23日午後、首相官邸(春名中撮影)

 加藤勝信官房長官は23日の記者会見で、三菱重工業が国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)事業を事実上凍結する方向で最終調整していることについて「スケジュールの精査は行っていると承知しているが、現時点でそれ以上、コメントについては差し控えたい」と述べた。

 政府は航空自衛隊のF2戦闘機の後継となる次期戦闘機の国内主導での開発を目指しており、開発主体として三菱重工が今月中にも選定される見通しだ。

 加藤氏は現在、三菱重工と契約手続きを進めているとした上で、次期戦闘機開発に与える影響は「わが国の航空戦闘における効果的・効率的な対処能力を確保・維持していくため、引き続き次期戦闘機の開発は着実に進めていきたい」と強調した。

会員限定記事会員サービス詳細