皇室ウイークリー

(664)両陛下、五穀豊穣に感謝しご拝礼 上皇后さま86歳、コロナ案じられ

お住まいの仙洞(せんとう)仮御所の庭を散策し、キンモクセイを見つめられる上皇ご夫妻=5日午後、東京都港区(宮内庁提供)
お住まいの仙洞(せんとう)仮御所の庭を散策し、キンモクセイを見つめられる上皇ご夫妻=5日午後、東京都港区(宮内庁提供)

天皇、皇后両陛下は17日、皇居・宮中三殿の賢所(かしこどころ)で、天照大神(あまてらすおおみかみ)に新穀を供え、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する「神嘗(かんなめ)祭賢所の儀」に臨まれた。これに先立ち、天皇陛下は宮中三殿に付属する神嘉殿(しんかでん)で、伊勢神宮(三重県伊勢市)を遙拝された。神嘗祭賢所の儀では原則、天皇皇后と皇太子同妃が拝礼するが、両陛下がそろって同祭祀(さいし)に臨まれたのは、平成11年以来という。

両陛下は21日、乳児院や児童養護施設の施設長ら4人を赤坂御所に招き、新型コロナウイルスへの対応について説明を受けられた。子供たちの生活の場で感染対策をする施設の苦労を聞き、陛下は「24時間体制ですからね」と心を寄せられた。皇后さまは、虐待など子供たちが入所した背景についての説明に、「心が痛みます」と感想を述べられたという。

中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬が17日、グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)で営まれ、秋篠宮ご夫妻と常陸宮さまをはじめ皇族方が参列された。葬儀では両陛下と上皇ご夫妻の使者が拝礼した後、秋篠宮ご夫妻に続いて皇族方が供花された。

秋篠宮ご夫妻は19日、千鳥ケ淵戦没者墓苑(千代田区)で営まれた秋季慰霊祭に臨席された。ご夫妻は戦没者の遺骨が納められている六角堂でご拝礼。黙祷(もくとう)をささげられた。

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