衆院埼玉8区 立民の候補選考混迷 元職2人名乗りも党側は二の足 - 産経ニュース

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衆院埼玉8区 立民の候補選考混迷 元職2人名乗りも党側は二の足

 次期衆院選埼玉8区での立憲民主党の候補者選考が混迷している。旧民主党出身の小野塚勝俊氏(48)、自民党や旧日本維新の会に所属した並木正芳氏(71)の元職2人が名乗りを上げたが、両氏とも衆院選や首長選で落選が続いていることから、党本部や埼玉県連が判断に二の足を踏んでいるためだ。人選のしこりを残して野党系候補が乱立する構図になれば、議席奪取の可能性は大きく遠のく。

 埼玉8区では、自民党が現職の柴山昌彦前文部科学相(54)を擁立する。

 平成29年の前回衆院選では、柴山氏と、旧希望の党の公認を受けた小野塚氏、共産党新人の3人が争った。得票数は柴山氏の9万2952票に対し、小野塚氏が6万1501票、共産党新人が3万3204票。野党の得票を単純に合算すれば柴山氏を上回る。

 現時点で共産党は8区での擁立の動きは見せておらず、立憲民主党は、党公認候補と柴山氏の1対1の構図に持ち込むことを狙って人選に臨んでいる。

 小野塚氏はすでに正式に公認を申請しており、並木氏は今月、内々に党幹部に出馬の意向を伝えた。両氏とも選挙区内に一定の地盤を持っている人物だが、党内に早々に公認を内定する雰囲気はない。

 理由は近年の両氏の「戦果」だ。

 小野塚氏は直近3回の衆院選に連続で落選しており、選挙区内の大票田である所沢市の市議を中心に擁立に否定的な声が根強い。並木氏も、旧日本維新の会公認で8区に挑んだ24年の衆院選、昨年の所沢市長選などで落選が続いている上、71歳という高齢でもあり、県連所属国会議員らの間で慎重論がくすぶる。

 とはいえ、現時点で他にめぼしい人物は見当たらないのが実相だ。何より、膠着(こうちゃく)状態が長引けば、小野塚、並木両氏の支持者の間に亀裂を生みかねず、非自民層の応援を幅広く得ることは困難になる。

 県連代表に就く大島敦組織委員長(衆院埼玉6区)に近い党関係者は「選挙戦に悪影響が出る前に決着をつけねばならない」と焦りを口にした。(竹之内秀介)

 ■立候補予定者(敬称略)

 ▽埼玉8区(3人)  

柴山昌彦54 前文部科学相 自現

小野塚勝俊48 元日本銀行員 無元

並木正芳71 元県議 無元