シーテック ダッシュボード透明化、GPSなくても自動走行…電子部品メーカー、自動車支える技術アピール

 ロームの展示ページでは、自動車の電子回路システムが異常を検知しながらも動作を続けることができる半導体スイッチを紹介。経年劣化に強く従来の仕組みに比べて数十倍という長寿命もアピールする。

 ADASやEVの普及で自動車の電子部品は1台あたりに使われる点数が増加。4月の法改正では、高速道路の渋滞時に前方から視線を外すことができるレベルでの自動運転も解禁され、各メーカーが電子部品の安全性や性能の向上に向けて開発を加速させている。

 一方、CEATECでは20日、次世代型モビリティをテーマにしたオンライン会議が公開され、東京都大田区の羽田イノベーションシティや大阪府吹田市の万博記念公園で走行する自動運転バスが紹介された。

 この自動運転バスを遠隔管理するプラットフォームを提供したソフトバンク子会社「ボードリー」(東京都千代田区)の佐治友基社長は産経新聞の取材に「人手が減る自動運転バスは便数や運行時間を増やせ、新型コロナウイルスの感染対策で社会的なニーズが高まった交通機関の混雑緩和にも貢献できる」と強調した。(山本考志)

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