初の自衛官出身大使、妻も大使に 夫婦インタビュー(1/2ページ) - 産経ニュース

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初の自衛官出身大使、妻も大使に 夫婦インタビュー

初の自衛官出身大使、妻も大使に 夫婦インタビュー
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 自衛官出身者として初めて大使に任命された元防衛省情報本部長の大塚海夫氏が27日、自衛隊が唯一の海外拠点を置くアフリカ東部ジブチに赴任する。さらに大塚氏の妻の中谷好江前外務省経済局漁業室長も今月末に駐パラグアイ大使として赴任することが決まった。出国前に両氏に話を聞いた。

大塚海夫駐ジブチ大使

 --自衛官出身者で初めて大使に起用された

 「軍事が外交の大きな要素であることは国際的な常識だ。PKO(国連平和維持活動)など軍事力の平和利用による国際貢献を推進するためにも、元自衛官の起用がプラスになるとの発想があるのかもしれない」

 --ジブチには自衛隊唯一の海外拠点があり、海賊対処などにあたっている

 「ジブチは欧州とインド洋を結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝に位置する。現地で活動する自衛隊の任務を理解する者として、拠点の安定的な利用に貢献したい。大きな経済発展の可能性を持つアフリカ大陸のゲートウエー(玄関口)の国でもあり、関係強化に努める」

 --防衛省情報部門の元トップの起用には、軍事情報の収集強化の狙いもあるのでは

 「選ばれた背景には海上自衛隊の制服を約40年着た経歴があるかもしれない。ジブチには米国や友好国の軍隊がいる。政府がその人たちとのネットワークを外交にも生かすことができると考えた可能性はある」

 --大使就任を打診されたときの心境は

 「突然で驚いた。リタイア後の夢は、妻が大使になったときの車の運転手で、退官後は妻の外出時に私が運転して練習した。私には外交の専門的な知見はないが、部下は専門家だ。海自の艦長時代も船の専門家をうまく使うのが仕事だった。ジブチ大使館は世界で最も若い館員がそろった在外公館で、彼らと国威発揚に尽力することを楽しみにしている」 (田中一世)

 おおつか・うみお 元海将。昭和58年に防大卒業後、海上自衛隊に入隊。護衛艦「とね」艦長、練習艦隊司令官、海自幹部学校長などを経て、防衛省情報本部長を最後に昨年12月に退官した。