北朝鮮に相互不信克服訴え 国連で日本が融和姿勢表明

 国連総会第3委員会(人権)は19日、拉致などを含む強制失踪に関して議論した。日本は北朝鮮による拉致事件について「全被害者の即時帰還を強く求める」とした上で「日本と北朝鮮は相互不信を克服し協調関係を深めることで、北東アジアに真の平和をもたらすべきだ」と表明した。

 拉致被害者有本恵子さんの母で2月に亡くなった嘉代子さん=当時(94)=や横田めぐみさんの父で6月に亡くなった滋さん=当時(87)=に言及し「被害者家族は高齢化が進んでいる。時間がない」と訴えた。

 北朝鮮側は「根拠のない主張を断固拒否する。拉致事件は解決済みだ」と反論。「日本政府は過去の自らの戦争犯罪から国際社会の目をそらす政治的目的のため、拉致事件を利用している」と強硬姿勢を維持した。(共同)