サッカー通信

指笛響く埼玉スタジアム マナー違反なお 集客苦戦も当然か

FC東京に敗れ、サポーターにあいさつする浦和イレブン。一部サポーターから容赦のない指笛が浴びせられた=9月30日、埼玉スタジアム
FC東京に敗れ、サポーターにあいさつする浦和イレブン。一部サポーターから容赦のない指笛が浴びせられた=9月30日、埼玉スタジアム

新型コロナウイルスとの戦いが続く中、サッカー・J1浦和の一部サポーターによる心ない行為が収まらない。本拠地の埼玉スタジアムでは、9月20日から10月4日までのホーム4試合をノーゴールで全敗だったふがいないチームや判定に対し、飛沫(ひまつ)対策のためガイドラインで禁止される「指笛」が鳴り響いた。観客数の上限が約1万8000人だった4日の名古屋戦に駆け付けたのは9357人。国内随一の熱量で知られる浦和サポーターも、飛沫が飛び交う危険なスタジアムには足を踏み入れたくないようだ。

埼玉スタジアムの状況は異様だ。毎節、いずれかの試合会場で取材しているが、指笛が気になるのは埼玉スタジアムだけだ。取材した9月26日の横浜FC戦、30日のFC東京戦、10月4日の名古屋戦すべてで指笛が響き渡っていたのだから他の試合も似た様子なのだろう。

ゴールが決まった際の歓声や不服な判定に対する怒声はどのスタジアムでも聞かれる。瞬間的な感情の発露を抑えるのは難しく、Jリーグもマスク着用の徹底を呼びかけるといった飛沫対策は打っている。しかし、指笛は瞬間的な感情の発露ではなく、わざわざマスクを外して行っているのだろうから悪質だ。

Jリーグは指笛自粛を呼び掛けている。村井満チェアマンは有観客試合が再開した7月、浦和の一部サポーターの行為について「仲間のサポーターを危険にさらし、サッカーを愛する者には起こりえない。周囲を危険に巻き込むのであれば、排除する事例も出てくるかもしれない」と述べている。その後も村井チェアマンは繰り返し自制を呼び掛けているが、状況に変化はみられない。

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