コロナ禍でインフル同時流行への備え 

 東京都は検査能力を8月末時点の1日8600件から今月上旬には1万200件に拡充。検査可能な医療機関も約1500カ所から約1800カ所に増やした。大阪府も例年インフルの流行がピークを迎える来年1月をめどに1日約2万件の検査態勢を目指す。

 一方、新型コロナで重症化の恐れがある人に医療資源を集中するため、今月24日から無症状や軽症の場合、入院措置を取るのは高齢者や持病のある人に限られる。都は約3千室の療養施設を確保しながら、コロナ病床は最大2800床を維持する方針で、担当者は「一般診療や病院経営への影響も考慮しないといけない」としている。

3密回避へ工夫 暖房と換気両立

 冬場は例年、マスク需要が急増するが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う増産で「すでに需要は飽和状態」(関係者)とみる向きもある。感染が拡大し始めた3月ごろには食料品などの買い占めが起きたが、実際には不足しなかったこともあり、今回もさほど心配はなさそうだ。ただ、防寒が求められる冬に感染リスクが高い3密(密閉、密集、密接)を避けるには、春や夏とは違う工夫が求められる。

 最大の問題は、暖かさと換気の両立だ。夏と違い、冬は室内と屋外の温度差が大きい。単純にエアコンをつけた状態で窓を全開にすれば、室温は保てない。

 冷暖房と換気などに詳しい札幌市立大の斉藤雅也教授(建築環境学)は「ゆっくりと空気を回すこと」をポイントに挙げる。2部屋以上ある場合、あまり使わない隣の部屋の窓から外気を取り込み、使う部屋の空気は廊下から出す。そうすれば、使っていない部屋は寒くなるが、使う部屋の暖かさは保てる。