「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

球団社長「辞任」の末に…あの元監督の再登板あるかも

 しかし、コロナ禍を見る限り、選手は指揮官の信頼を裏切る「甘えの構造」で新型コロナウイルスの餌食になったわけです。

 しかも、一連の責任を取らされる形で今回、揚塩球団社長が「辞任」という名の事実上の解任となりました。球団トップと現場トップの責任の重さが同じならば、矢野監督は揚塩球団社長の「辞任」をどのように受け止めるのでしょうか。とてもとても平常心ではいられないはずです。同社長は2017年12月1日付で球団社長に就任し、2018年にはシーズン最終戦直後に金本前監督を解任。矢野監督誕生を主導した、いわば矢野阪神の生みの親です。矢野監督にとっては、まさにバックボーンなのです。その揚塩球団社長が阪急阪神HD総帥の鶴の一声でクビが飛んだ。現場の総責任者として、痛恨の極みではないでしょうか。

 ならば、残り26試合を終えた後、矢野監督は平常心で来季に向かうことはできますか? さらに言うなら、球団トップに責任を取らせた阪神電鉄首脳は「矢野続投」を角会長兼CEOに平気な顔で具申できますか。とても無理でしょう。球団トップと現場のトップの責任の重さが同じなら、結末は言わずもがなでしょう。

 矢野監督は来季が3年契約の最終年です。ただ、監督の契約期間などあってないようなものです。金本前監督も2016年に監督に就任し、2季目の17年シーズン終了後に改めて3年契約を締結しました。ところが、わずか1年後に解任でしたね。契約期間はまだ2季も残っていました。