「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

球団社長「辞任」の末に…あの元監督の再登板あるかも

 深々と頭を下げる同社長の辞任表明が何を起点にした動きなのかは、明々白々です。阪急阪神HDの角会長兼CEOが9月30日に行われた関西経済界の会合に出席後、関係者に「きっちりケジメをつけさせないといけない」と怒りの発言を行ったことをこのコラムで書きました。3月に合コンに参加した藤浪、伊藤隼、長坂のコロナ感染に続く、今回の選手、スタッフら計9人の感染という阪神球団の選手管理の甘さ、選手の自覚のなさに総帥は大激怒。関係者の処分を早急に求めていく考えが表面化したのは、4日の日曜日でした。

 あれから5日後、事態は大きく動きました。総帥は「なるべく早く、ケジメをつけないといけない」とも語っていて、100%子会社の阪神電鉄や球団に対して懲罰を世の中に一刻も早く、明確に分かる形で示すことを求めていたと思われます。その結果が揚塩球団社長の「辞任会見」です。これは前後の脈略からすればコロナ禍再発の責任を取らされた球団トップの「解任」そのものです。

フロント刷新で一蓮托生(いちれんたくしょう)となれば

 阪急阪神HDの最高責任者からの「ケジメ発言」で球団トップの解任を決めた阪神電鉄の社内は現在、大混乱の渦にあります。藤原崇起オーナーや阪神電鉄本社の秦雅夫社長は揚塩球団社長を代えることは決めても、後任の球団社長人事には手を付けられなかったようです。なぜなら、今回の2度のコロナ罹患が示す通り、脇が甘く、不祥事の絶えないタイガースの球団トップは注目度も高く、それでいて阪急側から結果責任をすぐに取らされることも改めて証明されましたね。なので、電鉄幹部の誰もが球団トップの座には積極的には就きたくない心理が働いているのでしょう。