【池袋暴走母子死亡事故 初公判詳報】(3)手をつないでも冷たく硬く…遺族の夫、亡き妻へ「娘を天国に」(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

池袋暴走母子死亡事故 初公判詳報

(3)手をつないでも冷たく硬く…遺族の夫、亡き妻へ「娘を天国に」

池袋暴走事故の実況見分に立ち会う飯塚幸三元院長(中央付近)=令和元年6月13日午前、東京都豊島区(納冨康撮影)
池袋暴走事故の実況見分に立ち会う飯塚幸三元院長(中央付近)=令和元年6月13日午前、東京都豊島区(納冨康撮影)

 《東京・池袋で昨年4月、乗用車が暴走して母子が死亡し、10人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(89)の初公判では、検察官による証拠の説明が続いている》

 《検察官は事故で亡くなった松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女の莉子(りこ)ちゃん=同(3)=の遺族、拓也さんの供述調書を抜粋して読み上げた》

 《拓也さんは、プロポーズをしたとき、うれし泣きをした真菜さんを見て、「一生をかけて幸せにしよう」と心に誓ったという。そして2人は結婚し、莉子ちゃんが誕生する。拓也さんは「人の命は何て尊いんだろう。愛する人と授かった大切なこの子を、私の人生をかけて守ろう」と決意したという》

 《真菜さんは莉子ちゃんの育児日誌をつけ、莉子ちゃんの成長を記録していた。春は桜を見に行った。夏は祭り、秋は紅葉を見に、冬は温泉に出かけた。家族で四季を感じ、「幸せな生活」だったと振り返る拓也さん》

 検察官「温泉に入ったときのかわいらしい顔が見たくて、(また)温泉に連れて行ってあげたいけれど、もうできません」

 《昨年4月19日の昼休み前のこと。真菜さんから、莉子ちゃんが遊んでいる様子の写真が送られてきて、テレビ電話で話したという》

 検察官「(それが)最後の会話になるとは夢にも思いませんでした」