米商務省が6日発表した8月のモノとサービスを合わせた国際収支ベース(季節調整済み)の貿易赤字は前月比5・9%増の671億200万ドル(約7兆1千億円)だった。赤字額は2006年8月以来、14年ぶりの高水準。8月は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置が緩和されて店舗や工場の再開が進み、輸入が膨らんだ。
輸出は2・2%増の1719億3500万ドル。輸入は3・2%増の2390億3800万ドルだった。モノの赤字は比較可能な1992年以降で最大となった。
終盤に入った大統領選では、トランプ大統領に加え、民主党のバイデン前副大統領も、保護貿易主義的な訴えを強める可能性がある。
またモノの通関ベース(季節調整前)の貿易収支によると、中国に対する貿易赤字は5・8%減の297億8千万ドルだった。対中輸出が2018年3月以来の高水準となったため、赤字がやや縮小した。 一方、日本に対する赤字額は25・7%増の45億2800万ドルとなった。(共同)