巨人の菅野が6日、DeNA戦で白星を挙げ、開幕投手から13連勝とした。
球史にまた一つ名を刻んだ。自然と白い歯がこぼれた。巨人先発の菅野は7回を4安打3失点に抑えた。開幕13連勝は1966年の堀内(巨人)が持つセ・リーグ記録に並び、開幕投手ではプロ野球新記録。「先人が築き上げた記録はなかなか抜けないと思っていた。更新できてうれしい」と強調した。
しぶとい相手に屈しなかった。序盤は抜け球が目立ち空振りが取れなかった。ファウルで粘られ球数はかさんだ。六回途中で100球を超えても球威は衰えず七回には2三振を奪った。3点を失いながら、打線の援護もあって白星を手にした。「改めて野球は助け合いのスポーツだと実感している」と野手に感謝した。
プロ8年目。節目の100勝目でもあった。入団1年目の2013年、同僚だった内海(現西武)の100勝達成を目の当たりにし「自分は何勝できるんだろうと思ったのを鮮明に覚えている」という。プロ通算192試合目での到達はプロ野球史上7番目のスピード記録になった。「いろんな人に感謝したい。戸郷も目指して頑張ってほしい」と、高卒2年目の後輩への期待も口にした。
試合後には、おじの原監督とともに100勝を祝うボードをもってカメラのフラッシュを浴びた。「まだまだ巨人のために腕を振っていく」。連勝記録も、通算勝利数も通過点でしかない。(小川寛太)