アスリートに広がる「遺伝子分析」 けが予防、食事改善にデータ活用

 9月上旬にカウンセリングを受けたボディービル全国高校選手権3連覇の相沢隼人(日体大)は、疲労回復の分野で課題があるとの結果が出た。「疲労があるとパフォーマンスが落ちる。遺伝子自体は変えられないので、休養を意識し、日常的にできることをやっていきたい」とトレーニングに役立てている。

 遺伝子分析結果をベースに、各選手に食事・栄養プログラム「ユアプロ」を展開するのは「キーマイン」(横浜市神奈川区)だ。普段の食事でエネルギーが足りているのかチェックし、各選手の体質に合わせてアドバイスする。

 プロサッカー選手や日本フットサル連盟のFリーグなどで導入されており、8月末にはサッカーJ2水戸ホーリーホックと契約し、共同研究を開始した。選手に送ってもらった食事やその日のトレーニング内容を元に管理栄養士がフィードバックし、選手の身体面の変化を見ていくという。

 「選手の目的はそれぞれ異なる。当然、それによって練習方法も違うし、そのエネルギーとなる食事も違ってくる。大事なのは、(体質情報を)生かし続けることだ」とキーマインの長峯誠代表。スポーツ界は、遺伝子情報を活用するまでに変わりつつある。(運動部 久保まりな)

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