関電原発、試練の秋に テロ対策施設間に合わず7日に1基停止 11月には「原発ゼロ」も

 関西電力の高浜原発4号機(福井県高浜町)が8日、テロ対策施設の設置期限を迎える。7日に定期検査(定検)入りして稼働を停止し、本格的な運転再開は早くても来年2月以降になりそうだ。大飯原発3号機(同県おおい町)では設備の不具合で運転再開が未定となり、11月には3年半ぶりの「稼働原発ゼロ」に陥る可能性が出てきた。

 テロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)は東京電力福島第一原発事故後に設置が義務付けられ、期限内に完成しないと運転は認められない。

 特重施設には大規模工事が伴い、工程も長期にわたる。関電の場合、全原発7基の設置工事費は計4483億円と試算する。来年6月以降には高浜1、2号機などが期限を迎えるが、間に合うかは厳しい状況だ。

 また、定検中の大飯3号機では9月に配管の亀裂が発見された。原因や対策を原子力規制員会に報告しており「(規制委の)評価を待つしかない」(関電幹部)状況。このため、当初10月下旬予定だった本格運転再開のスケジュールは見通しが立たなくなった。

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