カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件に絡み、収賄罪や組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪で起訴された衆院議員、秋元司被告(48)について、東京地裁は30日、IR汚職事件の保釈を取り消す決定をした。東京地検が罪証隠滅を図ったなどとして保釈取り消しを請求していた。保釈保証金3千万円は没取される。
秋元被告はIR汚職で2度にわたり収賄罪で起訴された後、地裁に保釈を認められた。しかし、6~7月に支援者らと共謀してIR汚職の贈賄側2被告に裁判での偽証を依頼し、報酬として現金の提供を申し込んだとして、組織犯罪処罰法違反罪でも2度起訴され、現在も勾留されている。
地検は、保釈中に接触禁止となっていた贈賄側2被告に複数の支援者を介して接触し、罪証隠滅を図ったことなどが保釈条件に違反するとして、9月23日に保釈取り消し請求をしていた。