77日間の長期、3組に分け審理 座間事件公判

白石隆浩被告の裁判員裁判が開かれる東京地裁立川支部の法廷=30日(代表撮影)
白石隆浩被告の裁判員裁判が開かれる東京地裁立川支部の法廷=30日(代表撮影)

 東京地裁立川支部は、白石隆浩被告の公判期日を12月までに24回指定しており、計77日間の長期審理を予定している。裁判員の負担を配慮しつつ、9人の被害者を3組に分け、第2回公判(10月5日)から第20回公判(11月16日)までは1組ずつ、冒頭陳述、証拠調べ、中間論告の順に審理を進めていく。

 3グループに分けることで、争点判断の鍵となる被害者それぞれの生前の言動を丁寧に検証する狙いがあるとみられる。その後、被害者側の意見陳述などを経て、11月26日に論告求刑。12月15日に判決が言い渡される。

 約2カ月半の長期審理は、裁判員に一定の負担を強いる。最高裁によると、裁判員裁判の初公判から判決までの「実審理期間」は平均8・3日間。最長は神戸地裁姫路支部で平成30年にあった、殺人罪などに問われた男の裁判の207日間だった。今年3月に判決が言い渡された相模原市の障害者施設45人殺傷事件は69日間だった。

 地裁支部は裁判員6人のほか、裁判員が途中で審理に参加できなくなったときなどのために、補充裁判員を6人選んだ。補充裁判員は通常2人程度だが、長期審理による影響を考慮し、上限の6人を選出。うち1人がその後、解任された。

 裁判員に強いショックを与えると懸念される遺体の写真などの「刺激証拠」も多数にわたるとみられ、裁判所は写真を白黒にしたり、イラストにしたりするよう検察側に求めた。

 ある検察幹部は「これだけ凄惨(せいさん)な事件をきちんと伝えるには、過度な遠慮はすべきではないのではないか」と話した。