九州「正論」懇話会

阿部雅美氏「拉致事件、こぞって報じれば今より良い結果に至った」

九州「正論」懇話会の第146回講演会で講演した元産経新聞記者、阿部雅美氏=29日午後、福岡市中央区(中村雅和撮影)
九州「正論」懇話会の第146回講演会で講演した元産経新聞記者、阿部雅美氏=29日午後、福岡市中央区(中村雅和撮影)

九州「正論」懇話会の第146回講演会が29日、福岡市中央区の西鉄グランドホテルで開かれ、元産経新聞記者の阿部雅美氏が「拉致事件の教訓~取材40年を振り返る」と題して講演した。

阿部氏は、平成9年に産経新聞の報道によって北朝鮮による横田めぐみさん=拉致当時(13)=の拉致事件が表面化するまで「日本社会に拉致事件は事実上、存在しなかったといっても過言ではない」とし、政治家やメディアの不作為を指摘。その上で「事実をメディアがこぞって報じていれば、今よりずっと良い結果に至っていたのではないか」と語った。

当時の小泉純一郎首相が日朝首脳会談で訪朝した14年と比べ現状は「どんなカードにも北朝鮮が乗ってこないので手の打ちようがない」と分析。一方で「どんな相手でも、あらゆる手を使って自国民を取り戻すことは政府の責任だ」と強調した。