ベラルーシのノーベル賞作家、国外に 反政権派

ベラルーシの首都ミンスクの自宅で報道陣の取材に答えるスベトラーナ・アレクシエービッチ氏=9日(タス=共同)
ベラルーシの首都ミンスクの自宅で報道陣の取材に答えるスベトラーナ・アレクシエービッチ氏=9日(タス=共同)

 8月のベラルーシ大統領選を巡る混乱で、選挙の不正を訴える反政権派の運動に加わる2015年ノーベル賞作家のスベトラーナ・アレクシエービッチ氏が28日、ベラルーシを出国し、ドイツ入りした。同氏の支援者によると、仕事上の出国だが帰国予定は未定。ベラルーシのメディアが報じた。

 アレクシエービッチ氏は公正な再選挙を求める反政権派でつくる調整協議会の幹部会メンバー7人のうちの一人。ベラルーシ捜査当局は政権奪取を試みたなどとして調整協議会を捜査中で、拘束や国外追放などをされずに国内に残る幹部会メンバーは1人となった。

 アレクシエービッチ氏の支援者によると、同氏のドイツへの出国は捜査と無関係で、文学関係の仕事などが理由という。一方で帰国時期は「ベラルーシ情勢の変化や本人の心情次第」と説明した。(共同)

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