関電金品問題1年(5) なお続く不祥事 社内沈滞

 関西電力の金品問題を厳しく断じた第三者委員会報告書。企業変革の必要性が訴えられ、経営陣も再生への決意を口にするが、報告書公表後も不祥事の発覚が相次ぐ。

 6月、株主総会の招集通知で、社外取締役候補の元大阪高検検事長について「事前に(金品問題を)認識していなかった」と記述していたが、実際には問題への対応を相談していた。その後、関電は「その一端を知る立場にあった」と「補足説明」を追加した。

 また、森元相談役には損害賠償を求めて提訴した後も、社用車や執務室を提供。7月には子会社の元社長らが金品を受領していたことも新たに判明した。

 相次ぐ上層部の不祥事に、社内では沈滞ムードも漂う。若手社員らを対象にした経営幹部との意見交換会では「コンプライアンス(法令順守)意識向上をというが、不正をしているのは役員ではないか」と指弾する声も出た。経営陣は信頼回復、社内の分断の修復と二重の課題に直面している。

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