浜松・鈴木市長、静岡大と浜松医科大再編で政府に支援要請 

会談後、取材に応じる浜松市の鈴木康友市長=24日、東京都内
会談後、取材に応じる浜松市の鈴木康友市長=24日、東京都内

 浜松市の鈴木康友市長は24日、文部科学省で萩生田光一文科相と会談し、静岡大と浜松医科大の法人統合・大学再編計画について、両大学の合意に沿って政府に支援を求めた。会談は非公開で行われ、鈴木氏によると、萩生田氏は「反対する理由がない」などと理解を示した。鈴木氏は会談後、再編を地域として支援するため、市議会や地元経済界、医療関係者などによる協議会を早期に発足させる考えを表明した。

 大学再編をめぐっては両大学が昨年3月、法人統合と大学再編で合意した。静岡大と浜松医科大の両法人を統合し、静岡、浜松両市を拠点とする2つの新大学が傘下に入る「1法人2大学」の形だ。具体的には静岡市内の新大学は現在の静岡大静岡キャンパス、浜松市内の新大学は現在の静岡大浜松キャンパスにある工学、情報の各学部と浜松医科大が統合-という構想だ。

 しかし、静岡大が分割されることから、静岡市などの反発は根強い。静岡大と静岡市による「大学将来構想協議会」でも議論が膠着(こうちゃく)し、作業部会を設けて新たな大学再編案のたたき台を示す方針だ。

 鈴木氏は会談後、大学再編の慎重論について「(浜松、静岡両市とも)それぞれ大きなビジョンを描いて未来に向かって前向きに取り組むのが大事だ」と指摘。その上で鈴木氏は、静岡市側のビジョンとして、静岡大静岡キャンパスと静岡県立大による薬学やバイオなどの研究開発拠点構想を提案した。

 一方、大学将来構想協議会メンバーの一人は、政府の支援を求めた鈴木氏の動きについて「先走ってもらっては困る。結論は出ていない」と不満をあらわにした。静岡市の小長谷重之副市長は15日、「文科省は地元の理解を得て再編を進めてほしいという意向だ。あくまでゼロベースで今の再編案がいいのかを議論している」とくぎを刺し、両大学が合意した再編案ありきではないとの認識を改めて示している。

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