サッカーのJ1リーグで20日、川崎が小林らのゴールで浦和に3-0で快勝した。
好機を逃さなかった。川崎の小林は1-0の後半5分、斎藤の左クロスを頭で合わせネットを揺らした。貴重な追加点で史上8人目となる5年連続2桁得点に到達した。「1人で得点は取れない。周りが自分の良さを分かってくれるからこそ」と、背番号11は仲間への感謝を口にした。
得点直前のDFとの駆け引きは見事だった。斎藤に注意を払っている敵の隙を見逃さず、ゴール前で数歩のバックステップを踏んで相手の視界から消えた。マークとは無縁の状態を自ら作り出した。あとはクロスに合わせるだけだった。
今季の目標にリーグ優勝と得点王を掲げる。リーグ戦18試合を戦い、チームは2位のC大阪に勝ち点8差をつけて独走中。頂点に近づいている。得点ランキングは10得点の3位タイ。トップに立つオルンガ(柏)とは6差がある。「オルンガは、ここ数年見たことがないぐらいいい選手」と小林。目標達成は簡単ではないことは自覚している。あきらめずに2017年以来となる得点王を狙う。
(五十嵐一)