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新書『渋沢栄一と勝海舟』

 明治、大正の大実業家、渋沢栄一は、幕末に徳川慶喜の家臣として仕え、その後、「朝敵」とされた慶喜を「明治維新の最大の功労者」と主張、復権を願い、物心両面で支援し続けた。

 一方、江戸無血開城の立役者、勝海舟は20歳近く年下の栄一を「小僧扱い」し、慶喜に対しては監視役として反省と自重生活を求め続けるなど、約30年間、栄一の前に立ちはだかった。

 慶喜をめぐる栄一と海舟の知られざる関係を軸に、幕末、明治の歴史の裏側に光をあてる。栄一の慶喜に対する忠誠ぶり、海舟への思い、維新の英傑たちとの関係なども興味深い。(安藤優一郎著、朝日新書・810円+税)

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